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プロローグ プロローグ  2006.09.21
敷地編(1) 敷地と道路  2006.10.06
敷地編(2) 敷地と周囲の地盤  2006.10.26
敷地編(3) 敷地と水害  2006.12.12
敷地編(4) 敷地の形、方位、傾き  2007.02.02
地盤編(1) 地盤の強度と土質 2007.06.06
地盤編(2) 宅地造成と切土・盛土 2008.01.28
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                                           2006.10.26 更新 
   崖(がけ)

   家を建てようとする敷地の中に 又は他人の土地ではあるけれども 敷地に接して崖が
   ある場合は注意が必要です。

   法律でいう『崖』は がけ下端からがけ上端までの垂直距離が2mをこえる高さがあり、
   がけ面の勾配が水平面に対して30度をこえる場合をいいます。

   ただし、この『崖』が岩盤で崩れる心配のない場合は、『崖』として扱いません。

   こんな『崖』があると、崖の下端(低い方)から前も後も崖の高さの2倍の距離の範囲に
   住宅を建築することは出来ません。
   これは 崖崩れに対する安全性を考えるからです。
   どうしたら崖近くに建築できるか  〜自分の敷地の方が高い場合〜
 
   崖の部分に擁壁(ようへき)をつくる方法があります。
   ようするに「土留」のことです。
   やり方は色々あります。
   鉄筋コンクリートでできた既製のL型擁壁 間知石(けんちいし)やコンクリート製の間知石
   を積む方法 現場に型枠を組んで生コンを打設する方法 等々
   このとき がけの高さが2mをこえていると建築確認申請が必要となるので注意!
   工事費の他に時間と費用がかかります。

   擁壁を作らない方法としては、建物基礎の下に崖とみなされない深さまで杭を施工する
   やり方も認められています。
   どうしたら崖近くに建築できるか  〜自分の敷地の方が低い場合〜

   やはり、擁壁をつくるしか方法はないと思います。
   この時、崖の部分(法面・のりめん)が誰の所有かによって擁壁の形式を決めなければ
   ならなくなります。
   たいていの場合、逆L型擁壁という形式になるはずです。
     擁壁はかなり費用がかかるもの

   擁壁を設計するには、地盤調査(これについてはいずれ書きます)と、擁壁の高さ、形、
   構造に基づく構造計算が必要となるし 工事費もバカになりません。
   工期もかかります。
   崖のある、又は近くに崖のある土地は安いかもしれないけれど、敷地として使うには
   費用がかかり、決して安い土地でなくなってしまう場合があるということです。
    崖(高低差のある)のある敷地のメリット デメリット

   南下りならば日当りが良くなるかもしれません。
   場所によっては 見晴らしが良く 眺望の楽しめるプランができるかも・・・
   方位によっては 季節風が弱められたり 騒音が入りにくかったりするかもしれませんね。

   恐いのは 地震のときの土砂崩れで 造成方法が不適切なために住宅地全体が滑って
   移動してしまうこともあります。
   雨水排水がきちんとできなくての土砂災害・・・
   崖下は、地盤が湿気やすいなど 崖の上の方に川や池 沼があるなどは最悪です。
    場所の見極めと自由な発想のプラン次第で
   
   崖の上(岩盤であること)の住宅で 廻りの景色を借景し眺望を楽しむ家。
   法面はそのままに宙に浮く家
   擁壁を建物の外壁としてしまい、敷地の有効利用と 静かで落ち着いた室内空間を手に
   入れる家  等々
   設計者としては、大変面白い仕事なのです。
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